Visible Body社のヒューマン・アナトミー・アトラスというアプリが素晴らしいので愛用してます。(セールの時に買いました。すみません。)
素晴らしいアプリではあるものの、ちょこちょこ怪しいところを発見するので、ここに逐次忘備録としてメモしていきたいと思います。
●耳管の位置
(ver.2021.2.24; 2022.02.24発見)
現行の状態
耳管が口蓋帆挙筋と鼓索神経の後方に沿うように走って、外耳道に繋がってる。
訂正案
[口蓋帆張筋(下顎神経支配)+棘孔通過物(中硬膜動脈, 下顎神経硬膜枝] と [鼓索神経, 口蓋帆挙筋(迷走神経支配)]の間を通り、蝶錐体裂に沿って鼓室部に入ると思う。
所見
【形態学】(神経支配から推察して、)顎骨弓派生物:第一咽頭嚢派生物:鰓弓派生物、の順に並ぶのが妥当だと思う。ちなみに、鼓索神経の後方を通ってるのは必ずしもマズくはないと思う。
【機能】口蓋帆張筋の収縮で耳管が前上に引っ張られて耳抜きしてるので、張筋と耳管は接してないとマズいんじゃないかと思う。
●耳神経節 (gangrion oticum)
(ver.2024.00.005; 2024.02.07発見)
現行の状態 三叉神経下顎枝の神経節とされている。舌咽神経との連絡はない。
所見 耳神経節は舌咽神経からの小錐体神経からのシナプス接続を受けるのが主で、三叉神経の要素(筋枝:内側翼突,口蓋帆張,鼓室張 / 感覚枝:耳介側頭)はシナプスを介さずに素通りする。
訂正案 ということで、小錐体神経を追加し、舌咽神経の構成要素とする。また、三叉神経下顎枝から分離させ、その内側に位置する独立の神経節として描写する。
●胸筋神経ワナ (ansa pectoralis)
(ver.2024.00.005; 2024.07.15発見)
現行の状態 外側胸筋神経と内側胸筋神経の間に連絡がない。
所見・訂正案 ほぼ100%の事例で、胸肩峰動脈(thoracoacromial artery)のすぐ遠位で両者が吻合し、胸筋神経ワナ (ansa pectoralis)を形成している。と多くの文献で報告がある(Porzionato et al., 2012, Clinical Anatomy; および引用文献)。
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